浄瑠璃寺にある池を中心とした庭園で、伊豆僧正恵信が久安6年(平安後期、近衛天皇の時の年号)に伽藍や坊舎の整備、結界を正すなどしたときに始まる。阿弥陀堂を東に向け、その前に苑池を置き、東に薬師仏をまつって浄土式庭園とした。鎌倉のはじめの元久2年、小納言法眼がそれを補強する。
ちなみに、浄瑠璃寺は、京都府相楽郡加茂町にある真言律宗の寺。永承2年(1047)本願義明が本堂を建立、のち保元2年(1157)に移築され、このころ9体の阿弥陀如来像が安置された。本堂や三重の塔など多数の国宝のほか、吉祥天立像なども有名。
≪出題分野≫
原論:日本の庭園
≪関連用語≫
浄土式庭園
←戻る