トピアリー (topiary) とは、樹木や低木を刈り込んで作成される造形物。動物をかたどったり、立体的な幾何学模様を造る。
ヨーロッパにおけるトピアリーの歴史は、古代ローマ時代までさかのぼり、『(プリニウスの)博物誌』の中に記述を見ることができる。奴隷の庭師が、生垣に主人と自分のイニシャルを刈り込んだのが最初といわれている。
トピアリーの技法が普及したのは16世紀以降のヨーロッパと考えられている。円錐や球体の幾何学的な形に樹木を刈り込んだトピアリーが王宮や貴族の館で流行した。
代表的な作品として、ポンペイ遺跡の「アヤキヤの家の中庭」、「クマの家の中庭」がある。
≪出題分野≫
原論:世界の庭園
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